子どもたちにクラシック音楽に親しんでもらおうと、
さまざまな演奏家たちが学校コンサートを行っています。
学校コンサートの企画主体にはいろいろあります。
文化庁の芸術家派遣事業や、学校側からの招聘によるもの、
また企業が社会貢献活動の一環として行うものもあります。
そして最近は、オーケストラ自体が企画して行うことも増えてきました。
10月31日、東京都品川区の日野学園に、N響の金管奏者たちが訪れました。

これは、NHKとNHK交響楽団の主催で行われたもの。
これまでN響は、こういった学校コンサートはあまり行ってきませんでしたが、
これからは、こういった催しを全国各地で開いていくそうなので、
いよいよ日本のオーケストラの雄が教育に本腰を入れ始めた、ということになります。
日野学園は、品川区立の小中一貫校。
小中一貫教育を行う全国初の公立の学校として、昨年春に開校しました。
真新しい校舎はとても開放的で、コンサートが行われた体育館も広々として明るく、
いい雰囲気でした。
コンサートは、午前11時から1~4年生向け、
午後1時からが5~9年生向けとして行われました。
記者は午前の部を見学させてもらいました。
まず驚いたのが、司会の女性が「オーケストラを聴いたことある人!」
と問いかけると、なんと8割ほどの子どもが手を挙げたこと。
たとえそれがテレビで観ただけであっても、
それがオーケストラだと意識しながら観ていたということですから、
子どもたちは、どこかでクラシックに触れているんだな、と思いました。
演奏を披露したのは、トランペットの井川明彦さん、栃本浩規さん、ホルンの日高剛さん、
トロンボーンの吉川武典さん、そしてチューバの池田幸弘さんの5人。
演奏はもちろん素晴らしいのですが、吉川さんの司会がまたお上手で、
見学している記者も思わず顔がほころんでしまいました。
トロンボーンのグリッサンド奏法(音を切れ目なくずり上げる吹き方)にも子どもたちは大喜び。
最後には宮崎アニメの曲のオンパレードに、体をゆすり、手を振って音楽を楽しんでしました。
コンサートの後には、メンバーが2~4年生のクラスに散って、
子どもたちと一緒に給食を食べるというおまけつき。
あちこちから歓声が上がる一方、1年生からは「いいなー」「ずるい!」という声が。
子どもたちの目に、彼らN響のメンバーは胸躍るスーパースターと映っていたのですね。




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