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パフューム&ナイト・ミュージアム

2007/03/12 11:22

 

 久しぶり(何年ぶり?)に映画を2本見た。
1本目は今、公開中の「パフューム ある人殺しの物語」。
 ポスターの美しさとサイモン・ラトル率いるベルリン・フィルの音楽に惹かれて見たが、
とんでもなくグロテスクな始まりに驚いた。
 物語は、18世紀のパリを舞台に、驚異的な嗅覚を持つ男、
ジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)が「究極の香り」の香水を作っていく過程で、
次々と殺人を犯していくというもの。
 物語が進むにつれ、美しい画面と音楽から匂いが漂ってくるような感じに襲われた。
そして、主人公と関わった人物たちの末路にもどんでん返しが繰り返されて目が離せず、
さらに最後の結末は思わず息を飲むほどの衝撃を受け、その夜は眠れなかった。
 東京のサロンパス ルーブル丸の内などで公開中

 2本目は、試写会で見た「ナイト ミュージアム」。
 何をやっても長続きしないバツイチの失業男ラリーが、最愛の息子のために、
職探しに奔走して、やっと見つけたのが自然史博物館での夜警の仕事。
だが、夜になると恐竜の骨や動物のはく製や人形が動き出す。
その上、怪しげな計画が進められて、ラリーは解決することができるのか・・・。
 とにかく面白い!まるでジェットコースターに乗っているような悲鳴が会場から何度もあがり、
笑いと驚き、ときにはしんみりとさせられる。
 また、ベテラン俳優にも注目したい。
主人公のラリー役のベン・スティラーや米国大統領セオドア役のロビン・ウィリアムズはもちろん、
「メリー・ポピンズ」のディック・ヴァン・ダイク、「ティファニーで朝食を」のミッキールーニー
「ハスラー2」のビル・コップスら3大ベテラン・トリオの駆け引きが最高にいい味を出している。
もう最初から最後まで奇想天外なエピソードで、観客を飽きさせない作品で見ごたえ充分!
 3月17日から日比谷スカラ座などで全国公開
(宗)

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アントニオ・ガデス舞踊団

2007/03/07 11:35

 

アントニオ・ガデス舞踊団のギタリスト、アントニオ・ソレーラさんは、3月4日、渋谷の道玄坂で発生した火災で、ビルの2階より飛び降りた女性を自分の着ていた上着で受け止めて救助しました。ソレーラさんは、6日、アントニオ・ガデス舞踊団の「血の婚礼」「フラメンコ組曲」公演前に渋谷消防署長より表彰されました。同舞踊団について、音楽以外の、しかも人命救助のニュースが舞い込んできたときは驚きましたが、一番驚いたのは、偶然、火災に遭遇したソレーラさん自身かもしれませんね。

6日は、その嬉しいニュースに後押しされたのか、ギタリストのソレーラさんをはじめ、ダンサー陣がパワー漲るパフォーマンスで魅せてくれました。

「血の婚礼」では、リーダーの風格たっぷりのステラ・アラウソさんが、手先、足先まで意識が行き届いた切れのある、それでいて感情豊かな踊りを披露。緊迫した雰囲気の中で締めくくられるエンディングは、まさにアントニオ・ガデスの意図するところが存分に示されていたような気がします。

また、「これぞフラメンコの極み」といわんばかりの「フラメンコ組曲」では、リズム感に溢れ、メリハリの効いた群舞のステップと手拍子に高揚感が増していきます。舞台を踏み鳴らす、その音が振動となって伝わってくるようなフラメンコの魅力が凝縮された公演でした。

アントニオ・ガデス舞踊団の公演は、まだまだ続きます。
http://www.japanarts.co.jp/html/antonio_gades/index.htm

(蘭)

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エヴァ・メイ ソプラノ リサイタル

2007/02/16 14:43

 

日本でもお馴染みのソプラノ歌手、エヴァ・メイ。
何度も来日して、その美しい歌声を披露している彼女ですが、
日本でのリサイタルは、なんと初めてということです。

歌曲は、あまり歌い慣れていないのか、譜面台を立てての演奏となりました。
楽譜を見るために目を下に落とすと、活き活きとした声が途端に勢いを無くしてしまい、
本当にもったいと思いました。
暗譜の重要性、曲を自分のものにしてしまうことが、
音楽を表現する上でこんなにも大切なのかと改めて気付かされます。

それでも、アリアはお手の物。
特にドニゼッティの歌劇「ドン・パスクァーレ」より“その眼差しの魔力を”では、
ノリーナの陽気なキャラクターに多彩な色を付けて、表現の幅を存分に発揮していました。
彼女のノリーナをオペラで観たいと思わせるような内容だったと思います。
もちろん、定評のあるコロラトゥーラでも安定した技術で魅せてくれました。

エヴァ・メイは、4月の東京のオペラの森のオーケストラ公演と
9月のチューリッヒ歌劇場「椿姫」で来日する予定です。  (蘭)

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ヴェッセリーナ・カサロヴァ メゾ・ソプラノ リサイタル

2007/02/09 17:38

 

昨日、カサロヴァのリサイタル、オール・ロッシーニ・プログラムを聴いてきました。
昨年のザルツブルク音楽祭で大絶賛を受けた「皇帝ティトの慈悲」のセスト役。
昨年2月のミュンヘンでこの役を聴いた時は、この上なく不調だったのか、力強さが感じられませんでした。
今回、どんな歌声になっているかと彼女の声を楽しみに会場に行きました。

年齢も40代に入り音楽的な表現が更に増してきた一方、
低音部がますます暗く渋めに響くようになりました。
高音部は今まで通り、のびのある、輝くような音色だったのですが・・・。
この対比に違和感を覚える人も少なくないかもしれません。

アンコールには、モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」よりケルビーノの“恋とはどんなものかしら”と
ビゼーの歌劇「カルメン」より“ハバネラ”を歌いました。
ロジーナのような溌溂とした印象が残るカルメンでしたが、これからは、どんなカルメンを作るのか楽しみです。
伴奏は、デイヴィッド・サイラス指揮の東京フィルだったのですが、
残念ながらロッシーニらしい生き生きとした軽快さは、全く感じられませんでした。
とは思っても、実力のあるソリスト。満足できる公演でした。

この日は、サントリーホールの向かいにあるオー・バカナルで夕飯だったようです。
その隣のトゥーランドットも同様、アーティストが訪れることが多いので、
お会いしたい方は、コンサートの後、レストランで待ってみるのも良いかもしれませんね。
(蘭)

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冨田勲「仏法僧に捧げるシンフォニー」

2006/12/26 00:00

 

作曲家・冨田勲が挑む、
巨大な自然の音響装置を活かした一大プロジェクト
~仏法僧に捧げるシンフォニー~








巨大な鳳来寺山の鏡岩。下には小さく鐘楼が見える
(c)写真提供/尚美学園大学大学院・冨田研究室 撮影/野尻修平




 初夏の山岳地帯で「ブッ・ポウ・ソウ」という鳴き声を聴かせる
仏法僧(コノハズク)という鳥をご存知ですか。
アジアやアフリカなどにも分布するフクロウ科の渡り鳥で、
日本では愛知県東部に多く生息しています。
その鳴き声の特徴から仏教の三宝を意味する「仏法僧」の名で呼ばれてきましたが、
設楽郡の鳳来寺山で聴かれる鳴き声は特に響きが美しいそうです。
 少年時代を愛知県岡崎で過ごした作曲家・冨田勲さんは1935年、
NHK名古屋放送局によって実現した鳳来寺山からのラジオの実況中継で
その鳴き声を耳にしたひとり。
道路の拡張や森林伐採のせいか鳴き声が聞かれなくなってしまった現在まで、
その時の何ともいえない不思議な印象は強く残っているといいます。

山奥に生息するため姿を知られていなかった。
実は「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴くのは左のコノハズク。
仏法僧と信じられていた右の鳥は、
今日「姿の仏法僧」と呼ばれている
 
 これまで机上の作曲作業に留まらず(彼の場合シンセサイザー上?)、
サウンド・クリエーターとして自然を背景にとてつもないスケールのパフォーマンスを
繰り広げてきた冨田さん。
鳳来寺山にいる仏法僧の鳴き声が特に美しいのは、
山肌に大きく張り付けられるようにしてそびえる
縦横およそ40メートルの鏡岩が反響板の役割をしているからではないかという推測のもと、
今回は、尚美学園大学大学院・冨田研究室の研究生の方々と供に、
地形を活かした音響空間を再現するプロジェクトに挑みました。
 この日のために「ブッ・ポウ・ソウ」をモチーフにした曲を作曲。
そして曲の中間部で、地元小学校の児童たちによって「仏法僧、帰って来いよ」
と歌われる合唱の歌詞も冨田さん自身が手掛けました。
NHK-BSハイビジョンの協力で10月5日、鏡岩の下に位置する鐘楼に琵琶の坂田良子さん、
岩の上部断崖に尺八の藤原道山さん、メインの鳳来寺本堂前に音響装置の操作と指揮を担う冨田さん、
ホルンやパーカッション、鳳来寺小学校、庭野小学校の合唱のそれぞれが、
鏡岩を中心にして綿密な調査を経たベストポジションにつきました。
悪天候にもかかわらず無事、自然の地形をホールに見立てたこの大掛かりな演奏は
鳳来山に響きわたったのです。



鳳来寺周辺の地図


メイン会場の本堂前には冨田さんの操る大掛かりな装置

 後日冨田さんはこの日の演奏について、
「仏法僧を鳳来山に呼び戻せれば、という希望。
 そしてこの近くでは戦争で大きな爆撃があり、大勢の女工たちが亡くなりました。
 彼女たち への鎮魂の意味も込めたいという思いでした」と、
おっしゃっていました。 
 仏法僧は長野県などで今も生息し、また広島県や岡山県の一部の地域では
自然保護の成果で数が増えているそうです。
本来、その鳴き声がもっとも相応しい霊峰・鳳来寺山に戻って来 る日も
近いかもしれませんね。
 この模様を収録した特集番組「冨田勲 仏法僧に捧げるシンフォニー」は、
12月27日(水)昼の0:15から衛生デジタルハイビジョンで、
年明け1月7日(日)の昼1:35からNHK総合テレビ(東海3県ブロック限定)
で再放送予定ですので、是非ご覧ください。
1935年放送当時の「ブッ・ポウ・ソウ」も聴くことができますよ!
また、このプロジェクトの音響学の見地からの詳しいレポートが
尚美学園大学大学院・冨田研究室のホームページに出ています。

http://www.tomitamethod.com/(聖)



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「のだめ」をめぐるイベント

2006/12/24 20:08

 

漫画+ドラマで大好評の「のだめカンタービレ」。
ドラマ版はいよいよ明日、最終回を迎えます。
またまた力入りまくりの撮影だったようで、楽しみです。
どこかにモーストリー・クラシックがちらっと映るという噂も・・・。オンエアでチェックしてみてください。

22日には、「のだめオーケストラ」のコンサートが、東京国際フォーラムのホールAで開催されました。5000席が即日完売した、クラシックとしてはモンスター級のイベントでした。
ゲストに玉木宏さん、上野樹里さんも登場して、大盛り上がり。客席には水川あさみさんが当然のように座っていたりして、なかなか驚きの多いコンサートでした。

そして23日からは、同じ東京国際フォーラムで、「のだめフェスティバル」が、元日の午前3時まで
昨日、今日はまだ展示ホールの半分だけですが、明日以降はどんどん規模も拡大していきます。きっと、毎日行っても楽しめる! コンサートなども順次行われて行きますので、ぜひ足を運んでみてください。

下の写真は、会場でみつけて笑ってしまったワンショット。食事・休憩用のテーブルに囲まれて、2つほどこたつが置いてあるんです。ただの展示ではなくて、実際ここで休んでもいい。(でも、競争率高いデス)
漫画やドラマをよ〜く見ている人は、これがある理由がわかるでしょう。


この他にも、いろいろツボを突いた展示がたくさん。「裏軒」メニューは、かなり笑えます。写真を撮ってきましたが、面白いので載せません ご自分の目でご確認ください。  (志)

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東京都交響楽団メンバーによるティータイムコンサート

2006/12/21 11:08

 

先週の土曜日の午後、東京文化会館で行われた「東京都交響楽団メンバーによるティータイムコンサート」を聴きに行きました。

このコンサートは、このホールを本拠とする東京交響楽団のメンバーが、ソロや室内楽を演奏するものですが、その演奏場所が変わっていて、演奏するのはホールの中ではなく、ロビーなのです。入場は無料というのも素晴らしい。
これまでに度々開催されてきましたが、先月取材でお目にかかった第2ヴァイオリン首席の遠藤香奈子さんが無伴奏で演奏するというので、初めて足を運んでみました。

開演の13時には、大ホールのロビーは、正面に設置されたパイプ椅子席だけでなく、サイドの階段にも多くのお客さんが腰掛けて、立ち見も大勢いました。400人ほどいたでしょうか。

現れた遠藤さん・・・やっぱりチャーミング。簡素な特設ステージの向こうには、上野公園をそぞろ歩く人の流れ。散る銀杏の黄色に、マゼンタのドレスをまとった演奏姿が映えます。レストランの食器が触れ合う音や、外ロビーの人々の遠い喧噪の中に響く美しいヴァイオリンの音。それがまたMETROPOLITANな感じで、いい雰囲気なんです。なんだかニューヨークの駅みたい。(行ったことはありませんが)

バッハの無伴奏パルティータやイザイの無伴奏ソナタ、クライスラーの「レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース」などを演奏し、熱烈な拍手を浴びていました。
この日を楽しみにしていた彼女のファンもたくさんいましたが、たまたま通りかかった人もたくさんいたようです。そういった人はとても新鮮な気持ちだったようで、後方の立ち見席では、「う〜ん、すごくきれいな音なんだなあ」「すごいね、タダで聴けちゃうなんて」という声が囁かれていました。

最後の音を弾ききった時に上げた弓が、吊ってあるマイクにぶつかってしまったり、途中で弾き直したりするところもありましたが、それも愛嬌。こういう環境のせいでしょうか、とても演奏者に親しみを持つ小道具に思えてしまいます。

東京文化会館と都響が共催で開くこのコンサート。お客さんの反応を見る限り、しっかりと新しいファンを増やしているようです。そしてそこまで行かなくても、音楽に対する興味の苗を植え付けることに成功しているな、と実感した次第です。  (志)

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オーケストラ奏者のソロ活動

2006/12/04 12:01

 

この秋は、日頃応援しているフレッシュなオーケストラ奏者達の意欲的なコンサートが立て続けにありました。

まず、「とにかく面白い!」という印象だったのが、9月26日に行われたNHK交響楽団の打楽器奏者・竹島悟史君の第1回リサイタル、「竹島悟史サウンド・ガーデン vol.1 “Let's !!”」。自らを “作・編曲家”と名乗るだけあって、彼は自作曲を演奏家に提供はもちろんのこと、群馬交響楽団などでも演奏されるというオールマイティーなアーティストです。リサイタルは「我が家のホームパーティーに皆様を招待する雰囲気で」というコンセプトで、満員のサントリーホール・小ホールは和気あいあいのムード。ユーモアとエネルギー溢れる自作曲はどれも親しみやすく、また、途中出演した萱谷亮一さんとのデュオもアドリヴ含め息がピッタリ。パーカッショニストの本番に対する集中力を見せつけられ、言葉は古いけど(?)大いにフィーバーした一夜でした。

10月26、27日の日本フィルハーモニー交響楽団の定期公演では、首席ホルン奏者・福川伸陽君がナッセンのホルン協奏曲のソリストを立派に務めました。若き首席の勇姿は20日に発売になった本誌1月号「オーケストラ新聞」に詳しく書かれていますので、是非ご覧下さい。

そして11月19日には、やはりN響のヴァイオリン奏者・嶋田慶子さんのリサイタルが、八王子の可愛らしいギャラリーで行われました。もともと嶋田さんの楽器の構え方、ボウイングが好きだった私。改めて間近で、フランクやモーツァルトのソナタ、クライスラーの小品などを聴き、カチッとして豊かな音質、的確な曲へのアプローチとフレージングに、息づかいも聴こえてしまいそうな小さなホールで、ため息の連続でした。
ピアノは伴奏者としても一流の金子詠美さん。美しいお2人ではありましたが演奏はむしろ男性的で、ソロとピアノが同等に主張し合うフランクなど、特にボリューム感あって聴き応えがありました。

いずれもオケが好きで、オケを基本のフィールドにしている若きアーティスト達。彼らは共通して「ソロとオーケストラの並行した活動は、互いにいい相乗効果がある」と言います。その実力もさることながら、志とモチベーションの高さは頼もしい限りです。 
(聖)

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アーノンクール指揮ウィーン・フィル

2006/11/21 11:18

 

11日にアーノンクール指揮ウィーン・フィルの演奏会を聴いてきました。

26年ぶりの来日となるアーノンクールの指揮をライブで観たのは、もちろん初めて。色彩豊かで、情景が目に浮かぶような(それぞれのテーマに強い意味を持たせた主張の多い)音楽を創り出していたと思います。

私にとってモーツァルトの音楽は、優雅で流れるような、バックミュージックに最適というイメージ。今回の演奏は、そのイメージとはほど遠いものでしたが、音楽と正面から対峙して紡ぎ出されたような印象を受けました。

アーノンクールは、ウィーン・コンツェルト・ムジクスとの演奏会も控えています。ウィーン・フィルとは違った音楽を聴かせてくれるのでしょうか?
(蘭)

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ポリーニ ピアノ・リサイタル

2006/10/13 15:23

 

ルツェルン音楽祭in東京が、10月11日マウリッツィオ・ポリー二の
ピアノリサイタルで開幕しました。

プログラムは、シェーンベルク、ベートーヴェン、リスト。
ベートーヴェン「熱情」とリスト「ピアノ・ソナタ ロ短調」以外の作品は、
一般的に耳馴染みのない曲。
それでも、全プログラムを通してポリーニ節といえる静かで情熱的な音色と
不安定さのない超絶技巧が満載で心から楽しめた内容でした。

驚いたのは、アンコール数!
ドビュッシーの前奏曲「沈める寺」、リストの「超絶技巧練習曲集」から、
ショパンの「革命」「ノクターン」「スケルツォ第3番」と盛りだくさん!

アンコールが進むにつれ、更に盛り上がりをみせた観客席を見ていると、
はじめからこれらの作品をメインプログラムに入れればいいのに・・・
と思った人は、私だけではないはず。だからといって、
リストの後期の作品やシェーンベルクをアンコールで演奏されても・・・。
弾きたい曲(聴かせたい曲)と聴きたい曲は必ずしも一致しないのですね。

客席が明るくなっても何度も拍手で舞台に呼ばれたポリーニ。
今度は、クラウディオ・アバドとの共演で私たちの前に姿を見せてくれます。

ルツェルン音楽祭in東京は、まだまだ楽しませてくれそうです。
(蘭)

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