アントニオ・ガデス舞踊団のギタリスト、アントニオ・ソレーラさんは、3月4日、渋谷の道玄坂で発生した火災で、ビルの2階より飛び降りた女性を自分の着ていた上着で受け止めて救助しました。ソレーラさんは、6日、アントニオ・ガデス舞踊団の「血の婚礼」「フラメンコ組曲」公演前に渋谷消防署長より表彰されました。同舞踊団について、音楽以外の、しかも人命救助のニュースが舞い込んできたときは驚きましたが、一番驚いたのは、偶然、火災に遭遇したソレーラさん自身かもしれませんね。
6日は、その嬉しいニュースに後押しされたのか、ギタリストのソレーラさんをはじめ、ダンサー陣がパワー漲るパフォーマンスで魅せてくれました。
「血の婚礼」では、リーダーの風格たっぷりのステラ・アラウソさんが、手先、足先まで意識が行き届いた切れのある、それでいて感情豊かな踊りを披露。緊迫した雰囲気の中で締めくくられるエンディングは、まさにアントニオ・ガデスの意図するところが存分に示されていたような気がします。
また、「これぞフラメンコの極み」といわんばかりの「フラメンコ組曲」では、リズム感に溢れ、メリハリの効いた群舞のステップと手拍子に高揚感が増していきます。舞台を踏み鳴らす、その音が振動となって伝わってくるようなフラメンコの魅力が凝縮された公演でした。
アントニオ・ガデス舞踊団の公演は、まだまだ続きます。
http://www.japanarts.co.jp/html/antonio_gades/index.htm
(蘭)
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