先日、大阪のホールにフルート・リサイタルを聴きにいきました。
中央付近の座席に腰掛けて、開演を待っていると、隣にフルートの楽器ケースをもった音大生とおぼしき女性がやってきました。開演3分前のことです。
女性「この席空いていますか?」
私「座席指定されているので誰か来ると思いますけど…」
女性「全部の席が埋まるわけないやん。空いとるんやったら座ってもええやろ。座らせてもらいます」
馴れ馴れしい感じでそう言うと、隣に座ってしまいました。手元のチケットを見ると明らかに違う座席表の番号が! 隣の席の指定券をもったお客さんが今に来るんじゃないかと私の方がハラハラ、ドキドキしました。
結局、前半が終わっても誰も来ず、会場の入りは七割ぐらい。僕は休憩時間にラウンジに出て白ワインを飲んで軽く酔っぱらい、後半の開始直前に席に戻ると隣の女性が居ないんです。
なんと!彼女はまた座席移動を決行したらしく、最前列に座っておりました。
空席があると知るや、自分が座りたい席に座るという積極性はステキだなぁと思いました。かわいらしいお嬢さんなんですが、パワフルな大阪のオバちゃんの片鱗を見た気がしました。
終演後に出口で目が合ったので、「今日の演奏は良かったですか?」と尋ねると、「うん。めっちゃ良かった!」と答えが返ってきました。すがすがしい気分になりました。 (田)
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2007/06/20 17:51
Commented by
再太(リフトル) さん
今月号(8月)の「黒恭の感動道場」に最近のDVDに見るヒラリー・ハーンの表情と美しさが書かれていましたね。“いうべきことを充分にいいきっていて表情ゆたかで、しかも美しい。自然体の人柄そのままの演奏をみせるヒラリー・ハーンは「音もたてずに滔々と流れる深い河」のようである”と。
以前、まだ二十歳そこそこのハーンがモンサンジョンの「アート・オブ・ヴァイオリン」のなかでパールマン、ギトリス、イダ・ヘンデルらと並んで的確なコメント(昔のヴァイオリニストたちの演奏に対する真摯な姿勢を讃えてました)をする姿を見たり、最近もローマ法王八十歳の誕生コンサートにてヴァチカン内で許されるぎりぎりの大人の色気を醸し出し、毅然としてしかも自然体の演奏をみせるハーンの姿を見ていて黒恭さんと同じ思いをしていたところでした。


by toshima59
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